txicの日記

那須野が原でひまつぶし

時間の比較社会学、ピダハン、仏教思想のゼロポイント「悟り」とは何か

amebloよりの転載

 

時間の比較社会学 (岩波現代文庫) – 2003/8/20
真木 悠介 (著)

文化の中で時間がどう捉えられているかを知ることにより、時間から少し自由になれる?
心を豊かにするための、新しいものさしを手に入れたような気がしました。
まだ読了していません。

いろんな文化の中で時間がどう捉えられているかを、大きく4相に分類している。

その一つが現代文明社会の時間。
138億年前にビッグバンで、はじまった時間。
直線的で量的、不可逆的な時間に現代人は縛られている。

↓ 今の日本人がとらわれている時間観の例。
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時間は有限。
1年は24×365=8,760時間。
時間は限られてる。
豊かな人生を過ごしたいなら時間に対する意識を見直す必要がある。
将来自分の時間を高く売るために今何をすべきかよく考えた方が良い。
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自分の時間を社会に量り売りしている人の典型的な思考形式かな。

昨年、会社で同期だった二人が鬼籍に入りました。(今からだと4年前)
葬式で、配偶者を亡くした方が上のほうを見て
 「今頃、あそこで下を見ながら、お酒でも飲んでるわね」と言っていました。
彼女は、その時、現代人とは違った時間相に生きているのでは無いか?
彼女は、精神的に豊かな時?をすごせているのではないかと、考えました。

ピダハン
「言語本能」を超える文化と世界観
みすず書房 2012.3
ダニエル L.エヴェレット∥著 屋代 通子∥訳

この本の最初にこんな文章が引用されています。
人間を人間たらしめているもっとも大切な要素は、人類のあらゆる文化に普遍的に見られる特徴にもっとも顕著に示されるものであって、個々の文化の特質の中にではないと考えるのは偏見であり、そのような考え方に加担する必要は無い。
……もしかしたら民族の文化的特質のなかに--------彼らの風変わりなところにこそ--------人間とは何かを最もよく教えてくれる発見が見出せるのかもしれない。
クリフォード・ギアツ(1926-2006)

ピダハンの言語(文化)には右/左の概念や、数の概念、色の名前さえも存在しない。
神も、創世神話もない。

時間の比較社会学で説明されている4種類の時間に当てはまらない人たち。
びっくりです。

仏教思想のゼロポイント「悟り」とは何か
新潮社 2015.4
魚川 祐司/著

悟りとは何かを説明している。

時間・空間なんて関係ないもんね!という究極の心地良さへと、いざなってくれる仏陀の教え。
それを実践できるかもしれない仏陀の究極のHOW TOを、分かり易く説明した解説本です。

はるかかなたに見える山の、さらに奥にある見えない山の頂上に悟りが確かにあると思わせてくれた。
大変だけど、行こうと思えば行ける。
今は行こうとは思わない。