タコの心身問題-頭足類から考える意識の起源 を読んだ感想
タコの心身問題-頭足類から考える意識の起源 OTHER MINDS Peter Godfrey-Smith 著 夏目大 訳
ようやく読み終えた。
この本を私の日本語力では短く要約できない。
裏表紙にある宣伝文句でも何か足りない。
夏目大さんの訳者あとがき(全部で四頁)を読むと、この本に時間をかけるべきかどうかの選択ができると思います。
次の2,3行は訳者あとがきからの抜き書きです。
人と頭足類の共通祖先が生きていた時期は本書によれば、今から5億年から6億年前のエディアカラ紀ということになる。(共通祖先には心というものはなかった。)頭足類(や哺乳類)に心や知性が生まれたのは枝分かれ後。(独立に進化した心を持っている)
この本ではどの1行にも意味がある。重要な所だけにハイライトをかけるのは難しい。
飛ばし読みができないので、読むのに時間がかかる。しかし、かけた時間以上に満足できると思う。
以下、私がよく思うこと。
自分の脳内の情報をコンピュータに移して、永遠に生きるという考えをたまに見るときがある。
人は脳の情報だけでは自分たり得ない。
オリンピック選手スケーターの脳を私の脳に移植しても絶対にスケートは滑れない。
全身が揃って自分である。