三島日本語教室 12/21
この日は年内最終日。
ヨシタケシンスケの絵本を3冊持って行った。
「ころべばいいのに」は私が普段考えていること、考えていたことを書いてある。泣けてきた。
先週は2階で勉強していた日系3世が、子供を連れて下に来たので私が日本語を教えるはめになった。
もう15年いるのでかなりできる。
先週勉強したところの復習をしてみた。
1.何々しておく、という表現の使い方。
明日は雨なので今日中に服を洗濯をしておいてください。
英語に直すと
It's raining tomorrow. So please wash your clothes by the end of the day.
かな。
これだと今日中に服を洗濯してください。と区別がつかない。
何々しておくと言うと、その行為が、何々するよりも工程が長い感じがする。
ただ洗濯機をかけるだけではなくて洗濯物を干して畳んでタンスにしまうまで、入ってくる可能性がある。
日本語以外では表しにくい表現。
他の例だと、
教室に机を並べておいてください。
教室に机を並べてください。
どういう風に並べるか情報がないのでどうやって並べたらいいかわからないが、依頼された人が並べ方を知っているとして、
おいてくださいと言われた方が工程が少し長い、
並べておいてくださいの方が並べてからその状態をそのまま維持しておいて欲しいと言う意思が若干入っている。
2. すいませんの三つの用例について。
すいませんという言葉は謝罪、感謝、依頼をする際誰かを呼ぶときの三つの場合に使える。
すいませんという言葉自体にはその三つの意味は入っていない。
こんな言葉は日本語以外に無い。と思う。
3. 日本語の音韻について
正岡子規の俳句
柿食えば
鐘が鳴るなり
法隆寺を音節に分けると、ほう-りゅう-じ、の3音節だが、拍(モーラ)で分けるとほ-お-りゅ-う-じの5拍(モーラ)になる。
日本語で話すときに各拍をほぼ同じ長さで話さないと日本語らしく聞こえない。
これだけで1時間。
あと1時間は、最終日だから茶話会。