老人の美学 筒井康隆 夫婦が仲良くする秘訣
老後や退職後の本を読むのは、生活に何か良い工夫でもあったら参考にしようと思うからである。
筒井康隆は長い間読んでいなかったが、SFはもちろん、随筆もなかなか好きである。
自分の考えと同じような本を読み、同じような考え方を体(脳)に取り入れる。
特にこれからの生活に役に立つだろう章は次の箇所であった。
八.美しい老後は伴侶との融和にあり。
夫婦が仲良くする秘訣
リチャードギアの言葉
妻の愚痴に付き合いなさい。
とことん聞いてやりなさい。
その時にこうしたらいいとか自分ならどうするとか言った自分の意見は絶対に言わないように。
妻はそんなものを求めているのではなく聞き手を求めているのだ。
黙って我慢して最後まで聞くことだ。
著者の奥方は性格も生理も知識も何もかも、著者と正反対だそうである。
今でこそお互いの言葉をよく理解できるようになったが最初のうちは何だかよくわからなかった。
不思議なことにだからこそ可愛くて仕方なかったものである。
とある。
性格正反対の例として上げているのが、高価な食器を落として壊してしまったとき、
著者は自分を責めるが、
奥方は決して自分の非を認めない。必ず「こんな事はじめて」という。
前にもやったことがあるだろうと言うと大変な事になるので言わないそうである。
私は、隠れてつれあいに対するぐちを人に言っていたりしたが、これからは文豪筒井康隆と同じようにつれあいは可愛いと人に話すようにしようと思う。
閑話休題’
公民館祭りで、公民館で活動している団体の活動紹介がある。
高齢者が日本語教室のパネルを見て、今更日本語なんか勉強してどうする。と言った。
私が、家で奥さんが何言っているかわからない時が、無いですか?そういう時に日本語教室に来てくださいと、ささやいた所、
話している言葉が違うからなぁと言いながら、展示を見ていた。
どこもそうなんだ。